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「2011年にNAHAを走ったとき、ものすごい応援で、気づけばまわりのランナーたちと談笑しながら走っていました。それまでの自分では考えらえないことです。
マラソンの楽しみ方はタイムだけじゃない、と気づかせてもらいました」
大会の楽しさを知ったT・Kさんは、勝負レースや練習レースの他に、毎年テーマを設けて遠征する大会を選ぶようになりました。
たとえば2017年は「城郭めぐり」で、城のある街の大会に出場。
2018年は絶対自分が行かない場所に行こうと「離島めぐり」というテーマで大会をセレクト。
八丈島ロードレースや武富町やまねこマラソンなどに申し込みました。これらを含めて、年間25レースに出場したと言います。
「自己ベストを出すため、毎朝4時半に起きて、早朝の電車で皇居に行き、2周走ってから丸の内にある会社に出勤しています」
月間で400~500km走るというT・Kさんは、レース出場もトレーニングの一環として計画に入れていました。
レース計画の軸になるのは、目標大会をどこに設定するか。
たとえば2018年は、別大と東京マラソンを勝負レースとしていました。
「そのため11月から2月の別大の本番までに、練習のためハーフマラソンを6本入れました。レースだと練習以上に追い込めるから、とてもよいトレーニングになります」
こうして別大では、実に23年ぶりに自己ベストを更新。
その後の東京マラソンでは、その記録をさらに縮めることができたと言います。
ただ、年間20大会以上ともなると、大会出場にかける費用もバカになりません。
「経費を浮かせようと、前泊をネットカフェにして、移動もLCCや夜行バスを使ったりしてます(笑)」
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