ランナーズonline

RUNNERS ONLINE

男子10000mで塩尻選手が日本新! 成長の要因は「腹八分目の練習」

2023年12月15日
日本選手権10000mの男子は上位3人が日本記録を更新。中央が優勝した塩尻和也選手、その右が2位の太田智樹選手、左から2人目が3位の相澤晃選手
日本選手権10000mの男子は上位3人が日本記録を更新。中央が優勝した塩尻和也選手、その右が2位の太田智樹選手、左から2人目が3位の相澤晃選手

来年開催のパリオリンピック代表選考会を兼ねた「日本選手権10000m」が12月10日に東京・国立競技場で開催され、男子は上位3人が日本記録を更新しました。

優勝したのは塩尻和也選手(富士通)で27分9秒80。2位は太田智樹選手(トヨタ自動車)で27分12秒53、3位は相澤晃選手(旭化成)で27分13秒04。従来の日本記録は相澤選手が2020年に出した27分18秒75でした。

塩尻選手はもともと3000m障害が専門で、2016年のリオデジャネイロオリンピックは同種目で出場しています。今大会前の1万mの自己ベストは27分45秒18(2021年)でした。

レース後は富士通の高橋健一監督(ハーフマラソン元日本記録保持者)が取材に応じ、成長の要因を明かしました。「今季は春先から好調だったので、故障させたらもったいない」と考えていたそうです。

「塩尻はガン!と強い練習をやらせるとつぶれてしまうので、あまり追い込みすぎずに『腹八分目』でやってきました。大事なのは故障させないことです。これからも塩尻のペースを崩さず、腹八分目を継続させていければと思っています」

富士通は今年のニューイヤー駅伝で2位に入った強豪チームですが、練習については塩尻選手も「練習は選手によってさまざまです」と話しています。自分に合った練習をすることがポイントのようです。


上位成績
日本選手権10000m

男子

1位 塩尻和也(富士通)27分9秒80 = 日本新
2位 太田智樹(トヨタ自動車)27分12秒53 = 日本新
3位 相澤 晃(旭化成)27分13秒04 = 日本新


女子

1位 廣中璃梨佳(JP日本郵政G)30分55秒29
2位 高島由香(資生堂)30分57秒26
3位 小海 遥(第一生命グループ)30分57秒67


※男女ともオリンピックの参加標準記録突破はならず、代表内定は来年以降に持ち越し


女子は廣中璃梨佳選手が優勝
女子は廣中璃梨佳選手が優勝


ランナーズ11月号 9月20日発売!


「10月の走り込み」効果倍増法を伝授
あなたは走行距離を「コツコツ増やす」or「ドカッと増やす」?

10月の走り込みは、11~12月のフルマラソン快走につながります。あなたは日々の走行距離を少しずつ延ばす「コツコツ派」? それとも休日やロング走の距離を一気に延ばす「ドカッと派」? 本特集ではそれぞれのメリットやお勧めメニューを伝授します。

必ず見つかる、あなたにピッタリの
“走り込みシューズ”

メーカー17社がお薦めする最新の “走り込みシューズ” 17足をご紹介。「スピードを上げて走りたい!」「脚力を強化したい!」「ふんわりクッションで走りたい!」の3つのニーズに分けました。あなたにピッタリの一足をぜひ探してみてください。

俊足女子ランナーの
簡単には真似できない(!?)走り込み法

東京の老舗ランニングクラブ「多摩川サブスリーをめざす会」の俊足女子ランナー5人が集まり座談会が開催。「毎日二部練習」「週7回ポイント練習」など、簡単には真似できない(!?)それぞれの走り込み法を語り合いました。



本誌購入は年会費7800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!

「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&過去12年分の記事が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7800円の超お得なプランです。



「ランナーズonline」 一覧に戻る