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東京マラソンレポート 間近で走って感じた「世界記録保持者」の貫禄

2022年3月07日

2時間2分40秒の大会新記録で優勝したキプチョゲ選手(右) 写真/小野口健太

2時間2分40秒の大会新記録で優勝したキプチョゲ選手(右)
写真/小野口健太

3月6日に開催された東京マラソン2021。開催自体は2年ぶり、一般ランナーも参加できる大会としては3年ぶりだったこのレースには1万9036人が出走し、1万8244人が完走。そのうちの1人として出場したランナーズ編集部の行場がレースについてレポートします。

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東京マラソンを走るのは2度目。前回走った2019年は冷たい雨のレースだったので沿道の風景がほとんど記憶になく、今回は思い切り楽しもうと思っていました。
そして開催前に男女の世界記録保持者が参戦するというビッグニュースが! 私はエリート枠での出場のためスタート前にエリウド・キプチョゲ選手と同じエリアでウォーミングアップができました。観察していると、それほど速くないペースで仲間と話しながら走っていて、リラックスしている様子が伝わってきました。

いよいよスタート。号砲がなって紙吹雪の中走り出すと「お祭りの雰囲気」に出場するランナー全員が高揚しているような気がして、一気に心拍数が上がりました。
スタート後は女子世界記録保持者のブリジット・コスゲイ選手の集団に潜り込んで走りました。レース中、他の女子トップ選手が時折位置を変えながら走るのに対し、コスゲイ選手はペースメーカーの後ろにピタリと貼りつき、全く変わらないリズムで走り続けます。
他の選手よりも自分との戦いに集中していたのかもしれません。
集団は5km16分5~10秒というハイペースで私は序盤からきつかったのですが、秋葉原や浅草といった風景を見て「こんな名所を走れているのだから頑張らないともったいない」と必死につきました。しかし門前仲町辺りで限界に達し、25km手前で集団から離されました。この時点でもコスゲイ選手の足取りは軽やかなまま。ペースメーカーが抜けた30km以降はスパートをかけて同じ集団の男性市民ランナー全員を置き去りにしたようで、レベルの違いを感じました。

集団から離されてからは重くなった脚をなんとか動かしてペースを維持。コロナ禍での開催とあって沿道の観客は例年より少なかったものの、名前を呼んで応援してもらえることがエネルギーになり、銀座では「大通りを貸し切っている気分だ」と感動しました。この日は時折吹き付けるビル風が強く、特にラスト1kmの丸の内仲通りはすさまじい向かい風で身体が進まなくなりましたが、コース両脇から熱意のこもった声に押されてなんとかスパート。2時間19分18秒でゴールしました。

今回、出場ランナーは全員がPCR検査を実施、給水はナンバーカードごとに決められたテーブルからしか取れない、一般ランナーは荷物預けがなくスマホを携帯しながら走る、など通常の大会とは異なる点が多数ありました。しかし、走り切ったランナーはいずれも充実した表情でレースを楽しんだことが伝わってきました。今後、各地の大会が復活し、全国でこういった充実の表情が見られるようになってほしいと願っています。

3月22日発売のランナーズ5月号では東京マラソンについて特集。さらに同日に愛知県で初開催された「にしおマラソン」のレポートも掲載します。


2時間16分2秒の大会新記録で優勝したコスゲイ選手

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