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RUNNERS ONLINE元祖山の神・今井正人選手(39歳)「MGCでは全てを出し切りたい」
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10月15日に開催されるパリ五輪選考会の「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」。
このレースに最年長タイの39歳で出場するのが、順天堂大学時代に箱根駅伝5区で3度区間新記録を樹立。「山の神」と言われた今井正人選手(トヨタ自動車九州)です。現在発売中のランナーズ11月号では、9月1日に実施した今井選手のインタビュー内容を掲載していますが、ここではその内容を抜粋して紹介します。
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今井選手は17回目のフルマラソンだった、2022年大阪マラソンを2時間8分12秒で6位。「日本人6位以内で2時間9分以内」という条件を満たし、MGCへの切符を手にした。前年2月に森下広一監督に『来年の大阪で結果が出なかったら、自分自身どうするか考えます』と話しており、決意を込めてのレースだった。
――大阪マラソンは自己2番目の記録で6位でした。
「厚底シューズで走りましたし、それによって周りの記録水準も上がっているのでタイムは自分の中ではそんなに意識するものではなかったです。ただ、そのレースで6番という順位をきちんと獲れたというのはよかった。あのレースで7番だったら今僕は走っていないかもしれない。MGCの切符を獲得して、自分の競技人生を繋げられましたから」
――今、39歳ですがまだ記録を縮められそうという実感はあるのでしょうか?
「ありますね。(自己ベストを出した)2時間7分の時も、8分の時もすべて完璧だったわけではないですから。諸先輩方には『年齢を重ねると疲れが抜けなくなる』などと言われてきましたが、じゃあ年齢に応じて取り組みを工夫していけば結果を出せるのではないかと思っていました。今は若い時よりもリカバリーについて、すごく考えています。例えば股関節周りの柔軟性やマッサージを受ける回数やタイミング、あとはビールがすごく好きで以前はよく晩酌していましたが、質のよい睡眠をとって翌朝スッキリ起きて元気に走るために飲む機会を減らしたり、無添加のノンアルコールビールに変えたりしています(笑)」
――記録的にはどのぐらいまで行けそうという感覚がありますか?
「今の日本のトップである2時間4〜5分が無理とは思っていませんが、現時点で見えているかと言ったら強くは見えてはいないです。それでも2時間6分台、7分台での勝負どころはいけると思いますし、いかないといけないと考えています」
――MGCではどんな走りをしたいと考えていますか?
「MGCはオリンピックに対する思いが人一倍強い人が勝つと思っています。強い選手もそろっていますから、10月15日に針の孔を通すような思いで、最高の状態にしたいですね。マラソンはよく人生に例えられますが、自分がこれまでやってきた24~25年間の競技生活で学んできたことや引き出しがゴールの時に空っぽになってもいい、そういうレースがしたいです。全部を出し切らないと勝てないと思っています」
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ランナーズ11月号では今井選手が実業団に進んでからこれまでを振り返って、今でも走り続けている理由なども紹介しています。ぜひ全文をご覧ください。
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