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【超還暦ランナー3時間30分への挑戦】リベンジ編第1回 秋に向けて怒涛の脚づくり!

2024年9月06日

猛暑を避け朝ランに変更。でも湿度は高く、すぐに汗が吹き出す

猛暑を避け朝ランに変更。でも湿度は高く、すぐに汗が吹き出す


みなさんご無沙汰しております。半年ほど前に「還暦ランナーの再出発/3時間30分への挑戦」と題して連載執筆させていただいたものの、あえなく失敗に終わってしまったフリーライターの岩谷隆志と申します。今回また新たにリベンジ編として再登板となりました。

実を言うとこの私、「還暦ランナー」とは言っていたものの現在すでに62歳。厳密に言えばサバを読んでいたことになるので、今回から「超還暦ランナー」と名乗らせていただきます。もちろん「超」は決して「スーパーな還暦ランナー」という意味ではなく、単に60という数字を超えたという意味でしかありません。そう、まさに「年齢なんてただの数字」(英国の俳優・ジョーン・コリンズの名言)なのです(!?)。


失敗の経験を活かし、どのように練習を進めるべきか?

というわけで私は、年齢なんて当然気にすることもなく、失敗に終わった4月の「かすみがうらマラソン」の直後、水戸黄門漫遊マラソン(10月27日)へのエントリーを、受付開始日早々に完了。こうして再びの3時間30分切りへの挑戦・リベンジ編は始まりました。

さて、この本命レースまでの約6カ月、どのような方針で練習していくべきか。前回チャレンジの反省から考えてみました。

第一に、レース直前のコロナ感染で思うような練習ができなかったということを筆頭に、股関節やら足首やらがちょっと痛いとか、足の爪が死んで痛い……とか、大きなケガではないものの、走れない日がちょこちょこ発生。走行距離が伸びていませんでした。

60歳女性初のサブスリーランナーである弓削田眞理子さんが3時間30分切りの条件として挙げる月間300kmには、かすみがうらマラソン前の4カ月間、いずれも届いていなかったのです。結果として高強度の練習はやってはいたものの量も質も上がらずに、最後はコロナ感染でとどめを刺されたといったところでしょうか。

そこで考えたのが、ケガをしない土台づくり、脚づくりの再構築です。とにかくペースはゆっくりでもいいので、5~7月は走行距離を伸ばすことに重きを置きました。9月以降ケガなく高強度の練習に耐えられるような脚づくりのために、正しいランニングフォームを意識しつつ、とにかく月間走行距離を伸ばすという作戦です。

ランニングフォームといえば、多くの市民ランナーにとって永遠の課題とも言える大きなテーマですが、私もその例に漏れずランニングフォームにはまったくもって自信がありません。自分の走っている写真を見ると「カッコわるっ!」と目を背けたくなるし、以前足首をケガして手術をしたのも、悪いフォームで走っていたせいだろうと思っています。

だからこそ「自分のフォームは、まだまだ伸びしろだらけ!」ということでモーションセンサーを腰に着けて走り、日々フォームの改善にも試行錯誤を重ねています。このモーションセンサーはランニングフォームを計測し、カシオとアシックスの共同開発によるスマホアプリ「ランメトリックス」によって可視化できるというスグレもの。計測データを基に、走りの特徴や身体の使い方を評価してくれます。


ストライドを伸ばせば、タイムは短縮できる?

ランメト先生(ランメトリックスユーザーの間で呼ばれる愛称)によると、私の走りは「動きの力強さ」が足りないとのこと。インターバル走など速いスピードで走った時は少しだけこの凹みも是正されるのですが、だいたいはこんな感じです。もっとストライドを大きくして、骨盤を回転させてダイナミックに走れれば、もっときれいな六角形になるのでしょうが……。

ある日15kmジョグをした時のランメトリックスのレーダーチャート

ある日15kmジョグをした時のランメトリックスのレーダーチャート

そういえば、月刊ランナーズにストライドに関する記事がありました。2023年9月号の「ストライドを5センチ伸ばせば、フルマラソンが10分速くなる」という特集記事です。10分といえば、今私が必死に短縮しようとしている数字。ランメト先生が教えてくれるストライドの目安値(その時のスピードから換算した望ましいストライドの長さ)から計算すると、まさに私のストライドは5cm足りていないようなのです。ということは「動きの力強さ」を中心としたフォームの改善は、3時間30分切りへのカギになるかもしれません。

記事によると、ストライドを伸ばすためには、まず腸腰筋を鍛えることが大事。また、5kmのレースペースなどのスピード走や、ストレッチやランジなどの筋トレも有効だといいます。実はこのランジ、前回の連載の時にハリー杉山さんの特集(ランナーズ2023年12月号)を読んで始め、今も継続しています。ランニングフォーム改善とともに、ストライドを伸ばしたいものです。

このようにフォームを意識しつつ、時折り短めのペース走とショートインターバルを織り交ぜながら、とにかく月間走行距離を増やそうと走り込みを継続。その結果、5月は500km、6月~7月も400km超え、8月は300km超えと、過去一の月間走行距離を記録しました。

さあ、土台はできた(と信じたい)。あとは高強度の練習をするのみ。しかし、問題は、いつになったら涼しくなってくれるのかということ。9月になって夜は秋の虫の音も聞こえ始め、涼しさの兆しは見えなくはないけれど、暑さはまだまだ続くという予報も……。

今はまだ残暑の中「ペースが上がらない!」とぼやきつつ、秋風が吹きストライドを伸ばし軽やかに走る自分の姿をイメージしながら、大汗かきかき走る毎日なのです。

早朝は素敵なシーンに出くわすことが多く、足が止まるのは困りもの

※過去のランナーズ本誌の記事は「ランナーズ+(プラス)メンバーズ」に加入すればデジタル版を読むことができます。詳細は本ページ下部をご覧ください。



岩谷隆志/いわやたかし(62)
フリーランス・ライター兼コピーライター時々デザイナー。メタボ解消目的に40歳を過ぎて走り始める。サブフォー達成以降記録は長年停滞したが、月刊ランナーズの特集を担当したことをきっかけに一念発起。2023年11月のつくばマラソンで14年ぶりの自己ベスト更新(3時間39分34秒)に成功し、現在は3時間30分切りに挑戦中。





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