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RUNNET TRAIL ビギナー
ランナーの集まる大きな公園ならば、舗装された園路に沿って“けもの道”とでも呼びたい、踏み跡が延びていることが多い。もともとはアスファルトの硬い感触を嫌ったランナーが土の上を走っている上にできたものでしょう。ですが、トレイルランナーには「シングルトラック」のように見えるはずです。 例えば東京都世田谷区にある砧公園のサイクリングコースはランナーにも人気。そして1周1.75kmのコースに沿って、芝の上にトレイルっぽく、踏み跡が延びています。広い芝生の広場や、ちょっとした樹林などもあって、変化のあるランニングが期待できるのです。公園内で許可された敷地内を確認していざ、トレイルランニング。
いつもは舗装された園路を走ることの多い公園も、土や草の上を走ってみれば違った感覚でランニングが楽しめる
走ってみれば、足裏に軟らかい土の感触。適度な路面のデコボコが冬の間、眠っていたトレイルランニングの感触を呼び起こしてくれます。
一見平坦な場所でも、地面の微妙なデコボコから足に心地よい刺激が伝わってくる
公園以外でも、町中の遊歩道や河川敷のサイクリングロードなどさまざまなロケーションで“トレイルもどき”の走りが楽しめる場所を見つけられるはずです。もし1カ所で十分な距離を確保できなければ、いくつかのポイントをつないでコースを設定してみるといいでしょう。
ランナーがよく走る園路に沿って、土の道ができていることも多い。気分は「シングルトラック」だ
公園の中の築山や、ちょっとした起伏もトレイルランナーなら見逃す手はありません。せいぜい10mそこそこの標高差ですが、山での上り下りを意識したフォームで走ってみましょう。木の根が張り出していたりしている場所では、足の置き場所をコントロールしてステップを繰り出します。いつもジョグしているコースもトレイルランナーの目で見てみれば、新しい発見があるはず。想像力を働かせれば、町中に自分だけのトレイルコースが見つけられます。結構公園だって楽しめるんです。 でも、やっぱり山での「アドベンチャー」感はトレイルランニングに欠かせない要素。公園でトレイルランニングの感覚を少し味わったら、次はいよいよ山へ行こう!
ちょっとした築山を使って、上りのフォームを確認。小走りと、ヒザに手を当てた歩きを切り替えて試してみよう
シューズのグリップの感覚などを意識して、下りのフォームも確認
階段を見つけたら、1段ずつ細かなステップで駆け上がる、1段抜かしで上るなど、さまざまなパターンで上ってみる
木の切り株など障害物を飛び越えてみる。長い距離のランニングの中に瞬発力のいる動きも取り入れる
樹木の間をスラローム状に駆け抜ける。張り出した木の根に合わせてステップをコントロールする
脚に負担の少ない軟らかな路面を求めて、土の上を走るランナーも多い
公園の中とは思えないほど自然の雰囲気のトレイルも発見。山を走る感覚がよみがえってくる