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RUNNET TRAIL ビギナー

ステップアップ編1~コースの探し方~

 トレイルランニングの楽しみは、レースだけではありません。新しいコースを見つけること自体も楽しいものです。身近な里山でも、始めて走るときには、ちょっとしたアドベンチャー感覚が味わえます。自分だけのお気に入りのトレイルランニングコースを見つけるためのアイデアや、地図の使いこなし方を紹介しましょう。

レースコースを走ってみる

 レースが行われるトレイルは、それ以外の時期にランニングを楽しむにも最適です。適当な距離や勾配など、ランニングを楽しめるように主催者が設定したルートだからです。「日本山岳耐久レース」のコースなどでは、大会前、コース上の5kmごとなどにレースコースであることを示す標識が立てられています。長いコースでは部分的にランニングを楽しんでみるのもいいでしょう。ただ、冬季は積雪や凍結などがある場合もありますので、情報の確認を忘れずに。

登山ガイドでコースを探す

 「日帰り登山ガイド」といった低山ハイキング向けのガイドブックは、トレイルランナーにとっても役に立つ情報が満載です。コースが写真入りで紹介されているので、トレイルのコンディションがイメージしやすいし、コースまでのアクセスなども紹介されているので便利です。ただ、走力によっては紹介されているコース1本では物足りないことも多い。そうした場合には複数のコースを組み合わせてみるのも面白いですよ。登山ガイドブックから、コースを決めて、山小屋や温泉、食事の場所などを考えるのもひとつの楽しみ方と言えるでしょう。

ハイキング向けガイドブックはトレイルランにも使える

ハイキング向けガイドブックはトレイルランにも使える

地図を使いこなす

 新しいトレイルランニングのコースを探すのに地図は欠かせません。登山用の5万分の1地図や、国土地理院の2万5000分の1地図などが一般的ですが、都市地図帳やパソコンのソフト上で使う数値地図なども便利な使い方ができます。

A. 「山と高原地図」(昭文社)

登山用の地図として多くの書店で売られていて、日本の主な登山エリアをカバーしています。この地図の特徴は、主な登山ルートが赤線で表示されていて、上り下りの一般的なコースタイムが記されていること。このタイムを参照すれば、地図読みの技術が乏しくてもコースの勾配などの予想がつきます。また、バス路線なども記されているので、アプローチを考えるのにも便利。合成紙を使っているので水濡れや摩擦にも強いので野外でも使いやすいですよ。

5万分の1地図。耐水性・耐摩擦性で丈夫

5万分の1地図。耐水性・耐摩擦性で丈夫

コースタイムが入っているので、初心者にはオススメ。コンパスも利用してみましょう

コースタイムが入っているので、初心者にはオススメ。コンパスも利用してみましょう

B. 2万5000分の1地形図(国土地理院)

国土地理院の発行する2万5000分の1地図は日本全土をカバーしているので、登山用地図の発行されていない地域についても詳細な情報が得られます。ただし、トレイランニングに必要な情報を得るには等高線の間隔から登山道の勾配などを予測する必要がありますので、地図読みには知識や経験が必要です。また、登山道が記入されていないこともあるので注意。地形図は主に等高線情報を見る目的で使用します。等高線が読める人であれば地形図に登山用地図の豊富な情報を書き込んで使用すると便利です。

細かい等高線も入っている2万5000分の1地図。起伏が分かるようになれば、全体のコースプランも立てやすい

細かい等高線も入っている2万5000分の1地図。起伏が分かるようになれば、全体のコースプランも立てやすい

C. 都市地図帳

商業地域や住宅街などを詳細に納めた1万分の1などの縮尺の地図帳は、家の近所でトレイルランニングのコースを見つけるのに役立ちます。少し郊外のエリアならば、地図上に緑色で表示されている公園や川の土手、墓地や寺社の境内などを舗装道路でつなぎ合わせてお手軽トレランコースを作ることだってできそう。身近な場所にある自然の地形を発見するのに役立つ地図です。コンビニやガソリンスタンドなどの目標物が記入されているのもわかりやすい。

自宅近くの都市地図帳を入手すれば、トレイルランニングも身近になる

自宅近くの都市地図帳を入手すれば、トレイルランニングも身近になる

ポーチにジェルなどの食料を入れて、近くの公園などを走るのもトレーニングになる

ポーチにジェルなどの食料を入れて、近くの公園などを走るのもトレーニングになる

カシミール3D

「カシミール3D」はパソコン上で数値地図を表示したり、地図上のデータを使って、設定したコースの高低図や距離、標高などの表示ができるソフト。このソフトは、フリーソフト(無料)としてDAN杉本氏がインターネット上で配布しているものです。登山やトレイルランニングの愛好家に利用者は多い。
 パソコン上に表示した地図上にルートを描いて、「断面図」を表示させればコースプロファイルと共に距離や標高差なども表示されるので、トレイルランナーにはとても役に立つツールです。パソコン上で表示できる「数値地図」は書店などで販売されています。また、同氏による「カシミール3D」の解説本にも収録されていて2000円程度で入手できます。標高差のコースプロファイルを表示するには「標高データ」を伴った地図を使う必要があります。「山旅倶楽部」のオンライン地図は安価で手軽に利用できます。

DVD付きの「カシミール3D」ブック(実業之日本社)

DVD付きの「カシミール3D」ブック(実業之日本社)

パソコンでフリーソフト(無料)を立ち上げて、地図の断面図を見ることができる

パソコンでフリーソフト(無料)を立ち上げて、地図の断面図を見ることができる

標高差も細かく表示される

標高差も細かく表示される