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RUNNET TRAIL コラム

トレラン・レースリポート

  • 第45回大阪府チャレンジ登山大会

開催日: 2019年4月14日 (日)
開催地:大阪府(葛城市~橋本市)
距離:【トレイルランの部約36km】出走582人/完走552人/完走率94%

ラン・ウォーク混成の伝統大会。絶景とエイドで元気に!

リポート/中根 孝太さん

今回で45回目となる大阪で歴史あるレースです。過去、全国で活躍する選手や関西を代表するような選手が優勝してきたこともあり、その方々に少しでも近付きたいと思い毎年参加しています。今年も自己ベストを狙いたかったのですが、直前の故障もあって厳しい状況に。最後まで自分の走りをしたい、という思いでレースに挑みました。

●コースマップ
http://sangaku-osaka.com/tokubetu/19/daitore/0414.html


中根さんの装備
レース時間は4時間程度なので装備品は少なめ。「YURENIKUI」というポーチに500mlのボトルを入れ(揺れにくい構造で下り坂でも気にならず走りやすい)、また、4本持参したハニーアクション(ジェル)を開始40分から1本ずつ補給。服装はNorthFaceのノースリーブシャツ。「速乾性が良くてシャツにはポケットが前と後ろにも付いており、補給用ジェルやゴミが収納しやすくオススメです」(中根さん)。


登山部門とトレイルラン部門がともに山へ。選べるスタート時間!

選手が選手を見送るウェーブスタート

選手が選手を見送るウェーブスタート

トレイルラン部門と、初心者にもやさしい登山部門があるこの大会。多数の方々が参加するということもあり、選択制で10分間隔のウェーブスタートを採用しています。トレイルラン部門のいちばん早いスタートは朝6時30分。私は先に出た選手を追いかけるスタイルが好きなので、毎回6時50分を選択。選手コールと集合写真を撮ってもらい、スタートです!

スタートのグループごとに恒例の集合写真

スタートのグループごとに恒例の集合写真

トレイルランナーも登山者も一緒に出発!

トレイルランナーも登山者も一緒に出発!


最初の区間はロードの上り坂があり、すぐに登山道に入ります。登山道を走っていると、このコース特有のゾーンが。それは、階段です。とくに葛城山に向かう道には、名物の階段地獄が待ってます。毎年参加される方はこの階段を楽しみに参加しているのではないかと思っています(笑)。

階段地獄の合間に出会える大阪や奈良の街の景色

とてもしんどく、脚が上がらなくなってしまう区間。足元だけを見て歩いている状態の選手も多いのですが、ふと西の方角を見ると大阪の街並みが一望できます。また、山頂付近になれば、東側の眼下には奈良の街が広がる景色が。ちょっと目線を逸らすだけで、疲れが軽減されます。

葛城山をクリアすると、目指すは大阪府の最高峰、標高1125mの金剛山に向かいます。金剛山付近になると少し涼しくなり、気持ちよく走れます。

階段の多さはこのコースの特徴!

階段の多さはこのコースの特徴!

金剛山を過ぎるとはフラット基調のトレイルに

金剛山を過ぎるとはフラット基調のトレイルに


エイドも、スタンプも。大阪の人情味がうれしい

約21kmの金剛山・ちはや園地のエイドステーションに着くと、優しいボランティアの方々が迎えてくれます。大阪だからなのかよくしゃべります(笑)。「バナナあるでー!」「アメちゃん持ってきやー!」と、とても元気をもらえます。

大会の記録測定では近年チップが主流ですが、この大会はスタンプマップを採用。古典的と言われるかもしれませんが、私はこのカードを渡してスタンプをもらい、タイムを記入してもらうやりとりが好きです。8つのスタンプがすべて揃った時が、まさにゴールです!!

スタンプをもらい、励まされながら着実に進む

スタンプをもらい、励まされながら着実に進む

ラストの舗装路。ゴールはもうすぐ!

ラストの舗装路。ゴールはもうすぐ!


毎年参加して毎年苦しんでいるのですが、ゴールするとまた来年も走りたいという気持ちにさせてくれるのがこの大会。今年は階段を頑張りすぎたおかげで後半脚の動きが悪くなってしまい、昨年の自分にも負けてしまいました。来年またリベンジしたいと思います。

昨年の台風被害は大きかったものの、前日までの関係者の努力で無事レースが行われました
昨年の台風被害は大きかったものの、前日までの関係者の努力で無事レースが行われました



■次回参加の方へのアドバイス

●このコースの攻略のためには、階段を頑張りすぎないことです。ロードは最初と最後に少しある程度で少ないです。

●金剛山を過ぎると走れるパートが増えるので、いかにここに脚を残せるかがポイントです。そして、いちばん大切なことは楽しんで走ることです。やっぱり山に来ているのだから楽しまないと損ですよね!


リポート/中根 孝太さん

34歳。東大阪市在住。マラソンの走力アップになる、と山に連れて行ってもらって以来、山好きに。トレイルラン歴8年。ショートからロングまで幅広く大会に参加。大阪府チャレンジ登山大会2017、2018年優勝。熊古古道中辺路マウンテンランレース4連覇など。4月末にはUTMFに出場予定。