3つ星の山はお手軽トレランコース

　2009年はミシュランの「ぜひとも出かけたい観光地」に選ばれた高尾山。世界遺産の北海道・知床や屋久島と同じ3つ星（最上級）のランキングだ。豊かな自然、アクセスの良さ、などが評価されたのだろう。
　京王線特急に乗れば新宿から48分、運賃大人370円。また、標高599ｍと低山であり、気象コンディションは麓とそう変わることなく、そのほとんどをケーブルカーで上がることができる。
　トレランデビューには、高尾山から奥高尾の城山までの往復がおすすめ。晴天の平日がよし、無理ならせめて土曜日。朝9時までには高尾山口駅には着いていたい。そしてケーブルカー（もしくはリフト）で上がる。理由は、時間節約、体力温存、そして上りはつまらないからだ。嬉しいことに、往復電車運賃+ケーブルカー（あるいはリフト）の割引パックが京王線各駅で発売されている。土日休み1割引き、平日は2割引。
　高尾山には自然研究路1号路から6号路まで、そして稲荷山コースという7つのトレイルがある。この中の3号路（2.4㎞）を行く。ケーブルカー高尾山駅からメインの通りを進み、薬王院の手前、浄心門の左側にその入口。トレイルはシングルトラック、90％がフラット。朝9時高尾山口駅着なら9時30分にはここから走り出せる。その時間、3号路を行く人は少ない。
　混雑とつまらない階段が待つだけの高尾山山頂には行かずに、う回路（5号路）から奥高尾へ進む。そして城山まではメインコースではなく、進行方向の右側にある巻き道を選ぶこと。メインコースよりもはるかに楽しいし走りやすい。城山には茶屋があるので、ここで一息入れてUターン、同じルートで戻ればいい。
　慣れてきたら、城山戻りではなく、小仏峠、あるいは景信山、堂所山さらには陣馬山までと、折り返し地点を伸ばしてゆこう。