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RUNNET TRAIL コース

緑のマキバとソフトクリームの待つ高原

  • 第11回:
  • 緑のマキバとソフトクリームの待つ高原

清里高原(山梨)

  • 約6.6km
  • 1.5時間

 クルマ利用なら、たとえば山梨県清里高原。清里といえば白い柵、緑のマキバ、そしてソフトクリームで知られる清泉寮。観光名所ではあるけれど、そもそもはキリスト教指導者のための訓練・宿泊施設。また戦後の日本農業の復興の手本となるべく創設されたキープ協会(清里農村センター)のシンボルで、信仰のみならず、高地寒冷なるこの高原に適なる酪農法を開発実践した現場であることをあまり知られていない。
 さて、実は清泉寮を中心に、敷地内にいくつかのトレイルが作られている。勝手に清泉寮トレイルと名づけようか、そのほとんどはループになっていて、そのままスタート地に戻れるのがありがたい。いちばん短いもので約1.3㎞、長いものがここで紹介する「キープ1周・森と草原と渓谷の自然歩道」でおよそ7 ㎞。ソフトクリーム狙いの婦女子を連れてのランには、実にお手頃な距離だろう。
 なんといっても高原である、無用な急坂は存在しない。牧場とそれを取り巻く高原、渓流で成り立つ、それはそれは素晴らしいトレイルだ。だけど、そのほとんどはキープ協会(清里農村センター)の管理の下におかれる私有地である。走っていいのか? 清泉寮の道をはさんで真向かいにトレイルを管理している「八ヶ岳自然ふれあいセンター」がある。ここに問い合わせたところ、ありがたや「走ってもOK」をいただいた。詳細なるトレイルマップもここで配布していただける、これもうれしい。
 ただし、特に休日はいずれかの場所でイベントが行われることがある、必ずやこの八ヶ岳自然ふれあいセンターに立ち寄り、スタッフから情報を得たうえで、トレイルを利用していただきたい。また、このトレイルは家族連れなどの利用する「歩道」である。すれ違い、追い越し、ブラインドカーブなど十分なる配慮をもって走っていただきたい。

 青々としたマキバが広がる

青々としたマキバが広がる

 「吐竜の滝」はこのコースの見所の一つ

「吐竜の滝」はこのコースの見所の一つ

 コース上には簡単な地図も立てられている

コース上には簡単な地図も立てられている

コース

※マップのコースは手動で作成しております。多少の誤差はご容赦ください

内坂 庸夫

内坂 庸夫(うちさか・つねお)


雑誌『ターザン』でトレランの連載「Trail run king」「Trail run,ran,run」を担当。多くのトレイルコースをガイドしている。初フルマラソンは2007年東京マラソン、3時間46分。
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