RUNNET TRAIL コース
線路と一緒に走る安心トレイル
- 第3回:
- 線路と一緒に走る安心トレイル
奥武蔵・天覚山(埼玉)
- 約8.5km
- 3時間
標高は高くないが、眺望も良い |
なにをもってそのトレイルをよろしいというのか? 風光明媚にして、無用な上りも急激な下りもなく、落ち葉ふわふわの脚に優しい路面がエンエンと続いていること、これ大事。そして自宅から近いことが次にランクされる。温泉やおいしいお団子などはその後だ。
自宅から近いということは、山で遊べる時間がたっぷりあるということ。もうひとつ先の峠、滝、森まで走ることができるということ。道に迷う、ケガをするなどトラブルが起きても、明るい時間に(山では夜が早い)余裕ある対処が行える。よって、走り出しの現場まで片道2時間以上かかるようなトレイルは初心者には向かない。
そんなことから首都圏北西部なら奥武蔵の天覚山コースがよし。吾野駅から走り出し、西武線の南側を平行に進み、武蔵横手駅に帰り着く稜線トレイルだ。
吾野駅の横に、秩父線線路を南に抜ける小さなトンネルがある(わかりにくい)、カラダをちいさく丸めてトンネルを通ると、その先に大高山方面の看板。この先(だけ)は上り坂、ゆっくり歩いていこう。やがて前坂のサイン、稜線に上がりきったということ。
ここから先、杉林に取り囲まれたフラットなトレイルがエンエンと続く。やがて大高山山頂。ちょっとした広場、小さなプレートが杉の木に掛けてあるだけ。
さらに気持ちよく走り続けると右に左に展望が開けてきて、もうそこは天覚山。まだまだ走れる、舗装路にぽんと出たところが東峠。アスファルトを越えて再びトレイル、やがて右にゴルフ場が見えてくる。
どんどん進もう、そこから30分くらい走ると左に分岐、「ムサシヨコテ下山口」と小さなサイン。しっかり左折、武蔵横手駅を目指そう。サインを見逃すと、その先の久須美坂まで行ってしまう。あれ、おかしいぞ、と思ったら先には進まずすぐに戻ること。
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※マップのコースは手動で作成しております。多少の誤差はご容赦ください
内坂 庸夫(うちさか・つねお) 雑誌『ターザン』でトレランの連載「Trail run king」「Trail run,ran,run」を担当。多くのトレイルコースをガイドしている。初フルマラソンは2007年東京マラソン、3時間46分。 |