本サイトではより多くの方に快適に利用して頂ける様に、アクセシビリティ面を充分に考慮したコンテンツの提供を心がけております。その一環として、閲覧対象コンテンツのすべてにスタイルシートを使用して制作しております。現在閲覧に使用されているブラウザには、当方制作のスタイルシートが適用されておりませんので表示結果が異なりますが、情報そのものをご利用するにあたっては問題はございません。

RUNNET TRAIL コース

ロープウェイを味方に3つの池を訪ねて走る

  • 第7回:
  • ロープウェイを味方に3つの池を訪ねて走る

奥蓼科高原・池めぐり(長野)

  • 約19.3km
  • 4~5時間

 うすうすお気づきだろう、僕は上りが嫌いだ。急坂は苦しいばかり、しかも体力と時間の無駄使い。だからできる限りズルをしたい、ラクをしたい。
 八ヶ岳蓼科高原のピラタス蓼科ロープウェイは標高差500mをたった7分で解決してくれる。山頂駅はなんと2240mだ、すごいねえ。ここには縞枯れ現象で有名な縞枯山があるけど、とても走れる山ではないから近寄らないこと。遠くからその縞枯れ模様を眺めるだけでいい。
 この奥蓼科高原には白駒池、雨池、双子池の3つのきれいな池がおよそ南北に並んでいる。上りは嫌いだけど、高原に静かに佇む池、大好きです。
 簡単にルートを説明しておこう。ロープウェイ山頂駅から南へ、縞枯山、茶臼山の西の縁をまわって、五辻(ここまでは木道あり)・出逢いの辻・いったん国道 299号を越えて南側から麦草ヒュッテへ到着。麦草ヒュッテからはうっそうとした森の中を走って白駒池へ、30分ほどだ。池は周回できる。
 で、麦草ヒュッテに戻って、ここから北上、雨池へ。下り基調のトレイルで気持ちよく走れる。この池も周回できる、大きいけど静かな佇まい、優雅であります。
 そして次は3つ目の双子池。雨池からは広い林道を進むことになる。右手に八千穂高原、佐久平が広がり、はるか遠くに浅間山。なかなかの眺望を楽しみつつ快適に走れる。林道ゆえまったくのフラット、2㎞くらいか、あっという間に双子池に到着だ。文字通り雄池、雌池が隣同士に並んでいてヒュッテは雄池に、キャンプ場は雌池側にある。
 ここでひと休みしたらUターン。林道を雨池分岐まで戻って、今度は雨池ではなく縞枯山荘方面へ。山荘から10分ほどで山頂駅に到着だ。最終便に乗り遅れないように、事前確認を。全行程4時間ほど。

 高原に佇む静かな池。こっちは雌池

高原に佇む静かな池。こっちは雌池

 縞枯山荘まできたらゴールはあと少し

縞枯山荘まできたらゴールはあと少し

 平坦なトレイル。上りはロープウェイでパス

平坦なトレイル。上りはロープウェイでパス

コース

※マップのコースは手動で作成しております。多少の誤差はご容赦ください

内坂 庸夫

内坂 庸夫(うちさか・つねお)


雑誌『ターザン』でトレランの連載「Trail run king」「Trail run,ran,run」を担当。多くのトレイルコースをガイドしている。初フルマラソンは2007年東京マラソン、3時間46分。
バックナンバー